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レスベラトロールが脚光を浴びたのは,2006年11月初旬,米国ハーバード大学と米国立老化研究所(NIA)の研究者から画期的な研究結果が報告されたからです。ニューヨーク・タイムズ紙やAP通信も大々的に伝えました。
米国ハーバード大学のD・シンクレア博士たちは,レスベラトロールを肥満のマウスに大量に投与しました。その結果,肥満による悪影響が減少し,寿命が延びることが認められたのです。
研究者たちは,マウスに高脂肪,高カロリーの食事を与えました。当然,マウスは肥満になりました。糖尿病の兆しが見られ,肝臓はひどく肥大化し,やがて,標準的な食事を与えられたマウスよりもずっと早く死ぬようになりました。
さて,別のグループのマウスにも高脂肪・高カロリーの食事を与えました。しかし,こちらのマウスには,レスベラトロールを大量に投与しました。結果,どうなったでしょうか?
確かに,体重は増えつづけ,レスベラトロールを投与されなかったマウスと同じくらい肥満になりました。しかし,注目すべきなのは,レスベラトロールの投与により,グルコースとインスリンの血中濃度が低下したこと,また,肝臓の大きさが正常に保たれたことです。
それだけでなく,レスベラトロールによって,マウスの平均寿命が大きく延びました。レスベラトロールを投与されたマウスは,投与されなかったマウスよりも,何ヶ月も長生きでした。さらに,標準的で健康的な食事を与えられたマウスと比べても,同じほど長生きしたのです。美味しいものをたくさん食べて楽しんだのに,代償はほとんどなかった,という訳です。
もちろん,寿命が延びても,肥満のせいで,体が思うように動かないのは問題です。シンクレア博士たちは,レスベラトロールを投与された肥満のマウスにどれほど運動能力があるかを調べました。すると,レスベラトロールを投与されたマウスは成長するにつれ運動力が良くなることが観察されました。最終的には,健康的な食事を与えられたマウスと同じほど活発に運動していたのです。
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